読書日記 『焼きそばうえだ』『ひとりずもう』 さくらももこ 著

書評

どうも、妻です。

昨年末に、「2018年に亡くなった著名人」みたいな特集をぼんやり見ていたら、
さくらももこさんが特集されていて、すっかりなつかしくなってエッセイを読みました。

小学生高学年ぐらいですかねー、「もものかんづめ」とか「さるのこしかけ」とかがはやって、げらげら笑いながら読みました。

飲尿健康法の話とか、旦那さんに「子供なんだか老人なんだか分からない行動はやめろ!」みたいな怒られ方をした話とか、書かれていたような。

そんなに熱心に読んだわけではないと思うのですが(←失礼)、みょうに覚えてます。

『焼きそばうえだ』さくらももこ著 小学館 ISBN4093861587

資生堂社員の長尾さんと「男子の会」(小学生男子レベルのくだらない会話をして楽しむ会)を結成したさくらももこが、そのメンバーであるTBS社員の植田さんを店長としてバリに焼きそば屋をつくるまでをつづったエッセイ。

…意味わからないですね。
いやでもほんとそういうエッセイです。

すごく読みやすい本です。くすくす笑いながら、1時間もあれば読めちゃう。

終始淡々とした文章で、暴言はあっても(タバコ吸いたいがために「その荷物捨ててっちゃいなよ」とか)、感動は全くありません。

でも、なんかすごーくいいんです、「男子の会」。植田さんはずっといじられてるし、他メンバーもさくらさんもいつその立場になるかわからないんだけれど、ものすごく楽しそう。

あとがきに出てた、「とても大人なチームだ」っていう言葉に深く共感です。

一日の仕事が終わって、寝る前に「なんかさらっと楽しく読みたいな」なんて時に最適な本です。

意外にないんですよね、そういう本。文章がうまくなきゃ読みづらくて疲れちゃうし、内容が重すぎても疲れちゃうし、続きが気になりすぎても寝れないし…。

東海林さだおさんの丸かじりシリーズとかはいいかな?お腹すくか…。

 

そしてもう一冊。

『ひとりずもう』 さくらももこ 著 小学館 ISBN4093861528

小学校5年生から短大生、そして漫画家デビューするまでを書いた、青春エッセイ。

といっても、そこはさくらももこ、きらきらばかりではありません。基本はのんびり、淡々と。男子や家族への毒舌もたびたび出てきます。

「青い春」感、ないですねー。

気を抜いてのんびりくすくす読んでたら、高校2年の春休みからの展開が!急展開で、青春です。

これは思春期真っ只中の女の子にぜひ読んでもらいたいなー。小学校高学年から高校生まで、何だったら進路に悩む大学生にまで、幅広くぜひ。

特に何も起こらない日常を過ごす子にも、波乱万丈な日常の子も、どこか共感して読めるのではないかと思います。

「夢の叶え方」について書いたあとがきは、大人にもいい。
さくらさんが亡くなったあとのこのタイミングで読むと、より感慨深いです。

 

 

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